ウクレレ・タブ譜の書き方     2018年8月14日版 タブ譜は四線譜となっていてそれぞれの線はウクレレの四本の弦、上から、ラ(a)、ミ(e)、ド(c)、ソ(g)に対応している。   【レイアウト】 ・基本的には、一行四小節で各小節は11のセルとする。  必要に応じて1小節のセル数は変更してよい。 ・シートの左端の縦の列と四ページの一行目に書かれている数字やアルファベットは音声読み上げソフトの見出し読み上げ機能に割り当てて、  読んでいる場所が何行何小節何番目のセルかを知るためのもので、削除不可→左端の縦の列のみ、削除不可。 ・ローマ数字で書かれた行には主にその小節や音に対応したコードを書く。セルの書式は左寄せ。 ・“*”の行には下の音符数字に対応して四分音符や八分音符の符尾を記入する。  読み手はこの行を中心に読んで行き、符尾のあるところは下がってその数字から音やコードを読み取る。 ・また、“*”の行には下の譜面にある同じ休符や繰り返し記号など、必要な記号も記入しておくことで下の譜面情報を読み取る。 ・【重要】これ以外の行に書き込んだとき(練習番号、ストローク、繰り返しとジャンプなど)は、第1列に→記号を書き込むこと。 ・楽譜記号に割り当てて使用する文字記号は音声読み上げソフトが読み上げてくれるものを使用する。 ・英数字や記号で半角表記できるものは半角で統一する。   【タイトル・ページ】 ・(追加1)最初の行にタイトル、2〜3行目に原本に書かれている作曲者名、最初の曲想用語、調号、拍子、速度を半角で書く。 (例)(セルK1)はエクセルの1行目、11列目の意味 (セルK1)浜辺の歌  (セルA2)成田為三:作曲  (セルA3) Andantino 拍子=6/8 調号=#3 (A) 四分音符=88 ・複数ページになるときは、右上隅に、ページ番号/総ページ数を”P.1/3”のように書く。セルの書式は右寄せにする。   【コード】 ・コードは、ローマ数字の行に半角英数字で書く。 ・原本のとおりに書くが、「CM7」、「GmM7」などの「M」は、読み上げで聞き取りにくいので、「DM7」は「D Maj7」、  「GmM7」は「Gm Maj7」のように、ルート音の後にスペースを入れて「M」は「Maj」と書く。 ・「Cdim」なども、スペースを入れて「C dim」と書く。   【タブ譜のフレット番号】 ・各セルは半角なら二文字まで書きこめる。 ・四本の線の上には開放弦で弾く場合は“0”、また弦を押さえて弾く場合はそのフレット番号を8分音符以上の長さは半角数字1文字で、  16分音符以下の長さは半角数字2文字で書き込む。  10以上のフレット番号は、10=A,11=B,12=C,13=D,14=E,15=F,16=G....をそれぞれ半角で書く。 ・1〜4本の弦を同時に押さえて弾く和音は縦に数字が並ぶ。 ・一般のタブ譜にはその上段に五線譜の表記があるが、これはタブ譜を読み取る参考でエクセルシートへの転訳は下段のタブ譜のみでかまわない。 ・下記の【参考譜 1】の先頭の譜のように二つ以上の長さの異なる音が重なっている場合、簡易なウクレレタブ譜の表記では短い音に注目して、 【参考譜 2】のように解釈してもかまわない。この場合、符点やタイ記号で音が長くなっていても同様に記号を省いて表記してもかまわない。  【参考譜 1】「B」は二分音符で、その下に「0」の八分音符が重なっている。  |  a−B−−−♪−♪−− e−0−♪−3−0−− c−♪−0−−−−−− g−−−−−−−−−−  【参考譜 2】「B」の二分音符を「3」の八分音符に置き換えている。(実際は半角数字で書く)  ♪  a−3−−−♪−♪−− e−0−♪−3−0−− c−−−0−−−−−− g−−−−−−−−−−   【音符】 ・音符は、*行に書き、各弦にフレット番号を書く ?(半角)三十二分音符(疑問符) 1セルに2文字かく。半角のアンダーバー"_"を前後につけて、前半のフレット、                後半のフレットを表す。_2 22 2_など。                この音符がある小節は、必要に応じて小節の長さを変える。 !(半角)十六分音符(感嘆符) 1セルに2文字かく。半角のアンダーバー"_"を前後につけて、前半のフレット、                後半のフレットを表す。_2 22 2_など。 ♪ 八分音符(音符マーク) |(半角) 四分音符(縦棒) $(半角) 二分音符(ドルマーク) ¢ 全音符(セントマーク) .(半角) 符点(ピリオド) 音符と同じセルに書く。 3連符など 3♪ ♪ ♪ のように最初の音符のセル内で音符の前に連符数をつける。不均一連符のときも同様 3|♪      小節の長さを連符用に調整したフォーマットを用いる。   【休符】 ・休符は、*行に書き、第3弦(C弦)にも書く s(半角) 十六部休符(小文字アルファベット) r(半角) 八分休符(小文字アルファベット) ∫ 四分休符(インテグラル) ∬ 二分休符(ダブルインテグラル) 刀@全休符(コンターインテグラル)   【音符に付随する記号】 ・*行と第3弦(スラー・タイは各弦)に書く ・スラーやタイ記号で結ばれている二つの音が離れている場合「⌒」は音の間のセル、または後ろの音の直前に置く。 § アルペジォ。「§♪」のように音符の前に置く。 ~(半角文字のチルダ) フェルマータ。「$~」のように音符の後に置く。 ⌒ スラー・タイ記号(弧記号) 〜 グリースなど(波線) h⌒ ハンマリングは、スラーにhをつけて書く。 p⌒ プリング・オフは、スラーにpをつけて書く。   【繰り返しとジャンプ】 ・ローマ数字の行の上の行に書く。この行にデータがあることを示すため、1列目に→を書く。 ・DS,DCは、*の行、第4弦の下に書く。この時も、1列目に→を書く。   「1. ̄ ̄   一度目演奏 「1.2. ̄ ̄  二度繰り返し演奏 「3. ̄ ̄   三度目演奏 to 半角文字 DS 半角文字 DC 半角文字 @(半角) アットマーク(Coda) ※ 米印(セーニョ) *(半角) アスタリスク   【小節線】 ・*行に書き、上から3番目のC弦にも同じ記号を書く。 ・複縦線、終止線は、線の図形も幅5ptの2重線、または片側が太い2重線にする ・複縦線、終止線、繰り返しでない、通常の小節線では、行頭から順に、@、A、B、・・・を書く。  複縦線、終止線、繰り返しの小節もカウントには入れる。 ・墨字では、曲の最初から繰り返す場合、繰り返し開始は省略するが、省略せずに書く。 @、A、B、… 行ごとの小節線 |:(半角) 繰り返し開始(半角縦棒+コロン) :|(半角) 繰り返し終了(半角コロン+縦棒) ‖ 複縦線(縦棒・縦並行線) 〆 終止線(締めマーク)   【ストローク】 ・ストロークは、第4弦の下の行に書く。この行にデータがあることを示すため、1列目に→を書く。 ストロークの繰り返しでフレット番号の表示を省略しているところは省略せずに書く。 ↓ ダウンストローク(下矢印)Πのような表記 ↑ アップストローク(上矢印)Vのような表記 ∨ ダウンからアップストローク(又は記号) ∧ アップからダウンストローク(及び記号) ∠ カッティングストローク(角記号) ←この記号は音符の行に書く。   【アーティキュレーション】 ・アーティキュレーション記号も、第4弦の下の行に書く。この行にデータがあることを示すため、1列目に→を書く。 >(半角) アクセント(この音だけ強く) ∧ マルテラート、マルカート(アクセントよりも強く) ・ スタッカート ∨ スタッカーティッシモ(スタッカートよりも短く) '-(半角) テヌート:エクセルの制約によりアポストロフィーをつける必要がある。   【転拍子・転調】 ・転拍子・転調はローマ数字の行の上に、変更を開始した小節の先頭のセルに書く。この行にデータがあることを示すため、1列目に→を書く。  拍子=2/4   調号=ナチュラル2♭3   【練習番号】 ・練習番号は、ローマ数字の行の上の行にカギカッコ[]で囲んで、[A]のように半角で書く。  この行にデータがあることを示すため、1列目に→を書く。   【その他】 ・rit.等の曲想用語は、原本と同様の位置に書く。この行にデータがあることを示すため、1列目に→を書く。 「......」で範囲が示されているときは、開始音符の下に「rit..」のように点を2つ書き、終了音符の下に「.」と点を1つ書く。 ・セルの書式は、目視で確認できるように、右寄せ、中央、左寄せを自由に利用する。 ・リズム譜で、原本ではストロークやコードが省略されているとき、  同じストロークパターンが繰り返されるときは、ストロークを”/”で省略する。  コードと*行の音符は、すべての小節に省略せずに書くが、フレット番号は、第1拍目のみ記載する。