Be-MUSIC(ビー・ミュージック)では、視覚障がい者と点訳者のための音楽ソフト「B'Score(ビースコア)」の開発・販売・サポートを行っております。
また、視覚障がい者の方々の楽譜についての様々なご要望について、サービスを行っております。
現在行っているサービス:
楽譜についてお困りのことがありましたらご相談ください。
団体名: Be-MUSIC(ビー・ミュージック)
代 表: 村上 恭子
プロフィール:
(株)マイクロ・シー・エー・デー(現:フューチャーアーキテクト株式会社)在職中は、音楽作成ソフト「ビースコア」を当初から担当し、開発責任者を務めた。2012年4月より独立して、社外から「ビースコア」の開発・販売・サポートに協力中。
最初は、1994年4月18日の朝日新聞の記事を見たときでした。「ボランティアで楽譜の点訳を行っている。作成するのも大変だが、校正をするのがさらに大変で、大きな楽譜は半年もかかる。」と点訳グループ代表の方が話されていました。コンピュータのプログラマをしている私は、新聞に載っていた住所がたまたま近所で、なんとなく興味がわき、点字入門本を1冊にわか勉強して、ご様子を伺いに行きました。伺った先はアパートの1室で、膨大な点字印刷物に囲まれて、数台のパソコンがありました。初めて見た「点字ワープロ」と言われているソフトは点字を画面いっぱいに表示していました。「五線譜の記号を点字に頭で置き換えて入力し、また五線譜に頭で置き換えて校正しています。何回もチェックが必要です。五線譜が点字と同時に表示されれば、どんなにいいか。。。」「それ、やってみましょう!」これがすべての始まりでした。
しかし、ソフトウェアは発注者からお金をいただいて開発するのが通常です。土日プログラマで作るしかないかと思っていたところ、ちょうど国の外郭団体で福祉関係の助成事業を公募していることがわかりました。勤めている会社の社長に相談すると「おもしろいじゃない!」と一発OK。点字楽譜の研究をしている大学、盲学校、点訳ボランティアの方にご協力をお願いして応募し、2か月後に採択され、開発がスタートしました。
点字楽譜は、19世紀にアルファベットの点字とほぼ同時に考案されたもので、世界統一規格もできています。しかし文書化された資料よりも楽譜のバリエーションが多すぎて、規則を決めていくのに苦労しました。未だにそれは続いています。
続いて国の他の外郭団体の公募にも採択され、点字楽譜の指導もされているピアニストの方のご協力も得て、やっと最初の製品発売ができたのが、2000年8月でした。当初は点訳者向けに開発し始めたソフトですが、教えていただいたピアニストの方に確認いただけるよう、音声出力ソフトへも対応しました。これが功を奏し、視覚障がい者の音楽制作者の方からも、多数ご利用いただいております。
演奏の音色設定、MIDIファイル出力、点字ディスプレイ対応などを拡張し、ユーザの方のご要望に育てられながら今日に至っています。
ビースコアは、多くの方のご協力・ご指導をいただいて、今日にいたっております。以下はその一部です。(ご協力を開始いただいた順。所属は当時のものも含む。)
今後の開発協力者、後継者を広く募集しています!